2200名受講「Difyマスター講座」でUdemyベストセラー!講師の松井さんインタビュー

最近注目のAIツール「Dify」の講座をUdemyでリリースし、受講者数2,200人以上を獲得したエンジニアの松井さんにインタビューしました!
小橋川 遥(チキン) 2025.03.03
誰でも

最近注目のAIツール「Dify」の講座をUdemyでリリースし、受講者数2,200人以上を獲得したエンジニアの松井さんにインタビューしました!

松井さんのXプロフィール

松井さんのXプロフィール

チキン
松井さん、今日はよろしくお願いします!松井さんは Udemy でDifyの講義を2つ出していて、どちらもベストセラーになっていますよね?

松井さん
よろしくお願いします。

そうですね。Udemyでは最初、非エンジニア向けに「Difyマスター講座」を出しました。少しとっつきづらい印象があるDifyを、完全初心者、たとえば主婦でもわかるように解説したものです。

Difyはまず環境構築が必要だったり、ワークフロー形式が馴染みにくかったり、プログラミング的要素が入るのでハードルが高い。なので解説にはニーズがあるだろうと思ってはいたんです。とはいえ反応は予想以上で、ベストセラーになるとは思っていませんでした。

チキン
2〜3時間の講義が多いUdemyの中で、松井さんの「Difyマスター講座」は合計27時間もあり、良い意味で異常な解説量ですものね。それでいてセール期間は1,500円くらいで買えるのはお得すぎます。

松井さん
ありがとうございます。しかし実際に受講者を見てみると、AI関連に興味がある方は総じてITリテラシーが高いケースが多く、主婦向けに解説した内容では少し物足りないと感じる人もいました。そこで必要な部分だけをコンパクトにまとめた「Dify速習講座」を2つ目としてリリースしました。

チキン
なるほど。初心者向けと速習版で別れているんですね。

それぞれの受講生はどれくらいですか?

松井さん
マスター講座が1500人くらい。速習講座が690人くらいなので、合計2200人ほどです。Udemyの検索窓で「Dify」と検索すると今は私の講座が上位2つに出てきます。

AIアプリ作成ツール「使いこなす人」「失敗する人」の違い

チキン
2200人もいると、上手く活用できる人と、買ってはみたもののつまずいている人に分かれそうです。「成功と失敗を分けるポイント」ってありますか?

松井さん
ポイントは「プログラマー的思考があるか」だと思います。

何かを自動化しようとした時、処理をどういうステップに分けて、どの順番で実行すればいいかをイメージできるかが鍵ですね。

たとえば「AIを使って記事作成から投稿まで自動化したい」と思った時、次のように手順を細分化する必要があります。

  • キーワード入力欄を用意

  • そのキーワードで検索ボリュームを調べる

  • タイトルを生成して

  • アウトラインを組み立て

  • 各セクションごとにAIに文章を書かせ

  • 最後にWordPressへ投稿

このようにフローを整理して、ワークフローツールで段階的に作るのが「プログラマー的思考」です。しかし、それに慣れていない人にはどこでつまずいているのかさえわからなくなる。

チキン
こ、これは…、AI活用以前の問題ですね。

松井さん
そうなんです。「WordPressへの投稿だけがわからない」という人であれば、APIを使えばいいとアドバイスができますが、そもそもステップを分解できていないと「何を聞いていいか」すらわからない状態になってしまいます。

今後はAIエージェントがタスク分解を自動化してくれるようになるので、そこまで大きな問題にはならないかもしれませんが、現状ではやはり「処理をどう段階的に組み立てるか」は重要です。

チキン
今のうちから使いたい人は、プログラミング思考が大事なんですね。

松井さん
そうですね。

将来的には「〜したい」と投げるだけでAIエージェントがタスクを分解してくれるようになりますが、今はまだ人間が一からワークフローを組む必要があります。

チキン
プログラマー思考がないと、振り返りができないこと。よくわかりました。

逆に、上手くいっている人の具体例もありますか。

松井さん
もちろんです。受講生の中には、YouTubeの台本を自動生成したり、本を書いている人がいますね。アウトラインを作って章ごとに分割出力し、結合する流れができている。

あとは企業内リソースを活用したチャットボットを作っているケースもあります。

チキン
使える人は、自分の目的に合ったものを完成させているんですね。松井さん自身はどのように活用していますか?

松井さん
一番役立ったのは講義動画の字幕修正です。120本もの動画の字幕を手作業で直すのは途方もない作業ですが、Difyを使えば一括で自動修正できます。

他にもApp Storeの競合調査でも役立ちました。アプリレビューをAIが自動で探索し、ユーザーのレビューを取得、満足度や不満な点を具体的に抽出して分類していきます。

それらのAI分析を元に、ユーザーが求める機能を実装したアプリを開発すると、当然ながら満足度の高いアプリを作れるんです。手作業なら数時間かかる分析が、数十秒で完了するので非常に効率的です。

チキン
なるほど!AIが全自動でお金を稼いでくれるわけではないけれど、地味な単純作業は方代わりしてくれるんですね。

松井さん
そうなんです。自動化に期待しすぎないことは大事かもしれませんね。Difyにできることの範囲内で作っていくことはポイントのひとつと言えるはずです。

AIアプリの開発コストは、工夫次第で3,000円台から

チキン
Difyを使えずためらっている理由のひとつに、サーバー費用やAPI費用などコストが膨らむイメージもあるんです。ツール利用料やAPI料金なんかで実際のところコスト面ってどう感じますか。

松井さん
みなさんが思っているほどコストはかかりません。むしろ費用対効果を考えれば十分プラスになると思います。

Difyにはクラウド版と自前ホスティング(AWSなどに環境構築)の2パターンがありますが、本格運用するならAWSなどにホスティングする方が安く自由度も高いです。

AWSの最小構成なら月3000〜4000円くらいで収まりますし、XserverのVPSプランでも同程度。クラウド版のDifyを契約するより割安です。制限もないので自由にカスタマイズできます。

チキン
え!?Difyのサイトの料金表に載っている金額より安いんですか?

Difyの価格表

Difyの価格表

松井さん
Dify公式サイトの料金表はWebで使う場合のものですね。ホスティングする方が安いですし、自由度も高いですよ。

APIの従量課金についても、よほど大量に回さなければ大きな負担にはなりません。さらにDifyDifyはOpenAIやClaudeだけでなく、例えばGeminiや中国製のモデル(DeepSeekなど)も使えます。

セキュリティ上の懸念があるなら、オープンソースモデルをHugging FaceやAWSのBedrockにホスティングして呼び出すことも可能です。企業独自のモデルを載せてもOKですし、活用の幅はかなり広いですね。

チキン
(ぐっ…、ホスティングあたりからわからなくなってきたっ!)

少しハードルの高さは感じますが、懸念材料だったお金の面が取り越し苦労だっと知れてちょっと楽になれました。

松井さん
そうですね。そんなにお金はかからないので、やってみて欲しいです。

実用性を重視しすぎず、遊んでみることから始めよう

チキン

3,000円くらいで始められるなら、ヘタにゲームを買うよりも安いですね。それなのになぜ僕のような人は躊躇してしまうんでしょう?

松井さん
もしかすると『実用性を求めすぎている』ことが躊躇の原因かもしれません。

チキン
と、言いますと……?

松井さん
例えば、チキンさんはどんなものを作りたいですか?

チキン
インタビューの文字起こしからの整形は繰り返し作業なので、自動化してしまいたいです。たとえば今日のインタビューもZoomのエンコードが済んだらダウンロードして、Geminiにアップして文字起こしさせて、ChatGPT で整形し、その後それを素材に記事制作を始めます。

この、Zoomのダウンロードからの一連の流れは自動化できるんじゃないかなーと、思ってはいるんです。

松井さん
やっぱりそうですね。Zoomから音声を自動取得して記事化する仕組みは、いきなり非エンジニアが作るのは難しいかもしれません。ZoomのAPIがあるかどうかから調べないといけませんから、実現可能かを調べるところから始める必要があります。

実用化しようとして途中で断念したり、思ったものと違ったものができると、ガッカリしてしまいますよね。

それよりももっとシンプルな、趣味レベルで楽しめる小さなアプリから作り始めるのをおすすめします。最初から完璧や高品質を求めず、『ちょっと楽できた』と思える身近な作業をAIで自動化すると、楽しんで取り組めるはずです。

チキン
なるほど!そういえば以前インタビューしたれみおさんも、最初に作ったアプリはウマ娘の占いアプリだったと言っていました。つまり実用的でなくても、とにかく作ってみることが重要なんですね。

そうか……、僕はずっと『作ってどう仕事に活かすか』ばかり考えていました。まずは仕事に活かすことを気にせずに、楽しんで作る意識が大切なのか。

松井さん
そうですね。最初は趣味のものから始めたとしても、すぐに実用的なものがつくれるはずです。ファーストステップとして、できることから始めてみてください。

Udemyベストセラー講師は、AIエージェント作成を開始!

チキン
松井さん今日はありがとうございました。松井さんは今後もUdemyをアップしていくんですか?

松井さん
実は情報発信するかどうか悩んでいたんですが……。

最近はAIエージェントを作っています。いろいろな人と協業していて分野に特化したエージェントを一緒に使ってみようと考えているんです。

プロダクトとして成長段階で売却する、いわゆるエグジット前提の流れを想定していて、たぶん3月半ばくらいにチキンさんにも声をかけると思います。

チキン
マジすか!?待ってます!

松井さん
まずはAIエージェントでストックビジネスを作って収益化しますが、当然後から大手がリソースをかけてもっと強力なAIエージェントを作ってくる人が出てくる。

そこまでにある程度ユーザーや見込み客を集めて売却し、キャッシュを得るイメージですね。ひとまず来年の半ばくらいまでは、ひたすらAIエージェントを量産していこうというフェーズです。現段階はまだ勝負できる余地があるので早めに動く。

チキン
確かに。じゃあすぐに力になれるように「Dify速習講座」で学んでおきます!

松井さん
ありがとうございます(笑)よろしくお願いします。

編集後記

今回の松井さんへのインタビューを通して、AIツール「Dify」のポテンシャルだけでなく、「誰でも簡単にAIを使いこなせる」という誤解も払拭できたように思います。

インタビュー終盤で語られた「まずは趣味として楽しむ」という視点は、松井さん以外のAIエンジニアの方も口を揃えておっしゃるポイントでした。実用性や完璧さを追い求める前に、まずは身近な作業をAIに任せてみること。その気軽さこそが、「AIを日常のツールとして使いこなすための第一歩」になることを感じさせます。

この記事を読んだ人が「自分にもできそうだ」と思って、気軽にAIの世界に一歩を踏み出してくれたら嬉しいです。私自身もまずは小さな自動化を楽しみつつ、いつかは松井さんのAIエージェントプロジェクトに関われるよう、引き続き学びを深めていきたいと思います。

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